【賛否両論】「好きな人は好き、嫌いな人はめっちゃ嫌い」な食べ物10選!好みが真っ二つに分かれる理由も解説
職場の飲み会や友人とのランチでメニューを選んでいるとき。ある料理の名前が出た瞬間、テーブルの空気が「歓喜」と「拒絶」に真っ二つに分かれる……なんて経験、ありませんか?
「これが入っていないと始まらない!」と目を輝かせる人がいる一方で、「匂いを嗅ぐだけで無理……」と顔をしかめる人もいる。特定の食べ物が引き起こすこの極端な賛否両論は、ちょっとした「あるあるネタ」として雑談でもよく盛り上がりますよね。
でも、こうした食べ物の好き嫌いは、単なるわがままや「食わず嫌い」で片付けられるほど単純なものではありません。実は、特定の風味に対して体がどう反応するかは、進化の歴史や遺伝子、脳のメカニズムによってかなり緻密に決まっているんです。
今回は、世間を二分する「好みが分かれる食べ物10選」をピックアップ!それぞれの魅力と、なぜそこまで拒絶されるのかを徹底的に解剖します。
- 1. なぜ食べ物の好みが真っ二つに分かれるのか?
- 1.1. 味覚は大人になると変わるって本当?
- 2. 【定番・スイーツ編】論争が起きやすい!好みが分かれる食べ物
- 2.1. チョコミント
- 2.2. パクチー
- 2.3. 納豆
- 3. 【野菜・きのこ編】独特の風味で賛否両論の食べ物
- 3.1. セロリ
- 3.2. しいたけ
- 3.3. トマト
- 4. 【クセ強め・高級食材編】好きな人にはたまらない食べ物
- 4.1. レバー
- 4.2. ブルーチーズ
- 4.3. 牡蠣・ウニ
- 4.4. ドリアン
- 5. 嫌いな食べ物を克服する方法・美味しく食べるコツ
- 5.1. 調理法や味付けを工夫する
- 5.2. 新鮮で質の良いものを食べてみる
- 6. 無理して食べなくても大丈夫!味覚の違いを楽しもう
- 7. 好みが分かれる食べ物はコミュニケーションのスパイス!
- 8. 参考
なぜ食べ物の好みが真っ二つに分かれるのか?

食べ物の好みが明確に分かれる最大の理由は、私たちの体に組み込まれた「遺伝子レベルでの味覚・嗅覚センサーの違い」にあります。
アメリカの栄養士であるモニカ・アウスランダー・モレノ氏が「パクチー嫌いは遺伝子に原因がある」と指摘しているように、特定の匂いや味を受け取るセンサー(受容体)の感度には、生まれつき大きな個人差があります。 ある人には「爽やかなハーブの香り」と感じられる成分が、センサーが過敏な人にとっては「石鹸や洗剤みたいな異臭」として脳に伝わってしまうわけです。
また、進化心理学の観点から見ると、人間には「新奇性恐怖(フード・ネオフォビア)」という防衛本能が備わっています。自然界では、見慣れない色、強烈な匂い、ネバネバした食感は、毒や腐敗を示す危険信号でした。だからこそ、私たちは本能的に酸味や苦味を拒絶するようにできているんです。 このアラートシステムを食経験によって「安全で美味しい」と学習して乗り越えた人と、アラートが強く残り続けている人との間で、好みがスパッと分かれます。
味覚は大人になると変わるって本当?
「子供の頃はピーマンやネギが絶対食べられなかったのに、大人になったら居酒屋で自ら頼むようになった」なんて話、よく聞きますよね。これにはちゃんとした科学的な裏付けがあります。
1. 味蕾(みらい)の減少による感度の変化 舌の表面にある味覚センサー「味蕾」の数は、乳幼児期がピーク。大人になるにつれて徐々に減っていきます。子供の敏感すぎる舌には強烈だった苦味や酸味が、大人になると適度にマイルドに感じられるようになるんです。
2. 脳の「後天的な学習」 コーヒーの苦味や唐辛子の刺激など、本来は体にとって「危険」とされる刺激でも、繰り返し食べることで「食べても安全だし、むしろスッキリする」と脳が学習します。心理学ではこれを「良性マゾヒズム」と呼んだりもします。
つまり、大人の味覚は「細胞の変化」と「長年の経験」のハイブリッド。年齢とともに食べられるものが増えるのは、体がうまく適応している証拠ですね。
【定番・スイーツ編】論争が起きやすい!好みが分かれる食べ物

日常のおやつや食卓の定番品は、身近だからこそ好き嫌いの論争が最も熱くなりやすいジャンルです。
チョコミント
アイスやコンビニスイーツで熱狂的なファン(通称:チョコミン党)を生み出す一方で、強烈な拒絶反応を引き起こすのがチョコミント。ラジオ関西の調査では「好き派が約45%、苦手派が約55%」と、見事に意見が割れる結果が出ています。
- 好きな人の意見: 「濃厚な甘さと清涼感のバランスが最高」「口の中がさっぱりして飽きない」
- 嫌いな人の意見: 「完全に歯磨き粉の味」「チョコとスースーするミントを合わせる意味がわからない」
苦手派の多くは、幼少期の「ミント味の歯磨き粉」の記憶が強く、「日用品を食べている感覚になる」のがネックのようです。
パクチー
エスニック料理に欠かせないパクチー。世界規模で見ても、これほど好みが分かれる食材は珍しいでしょう。実は地域差も大きく、東アジアではなんと約21%(5人に1人)がパクチーを嫌悪しているというデータもあります。
- 好きな人の意見: 「食欲をそそる爽やかな香り」「脂っこい料理をさっぱりさせてくれる魔法の薬味」
- 嫌いな人の意見: 「石鹸や洗剤、カメムシの匂いがして無理」
パクチー嫌いの多くは、パクチーの成分を異臭として感知してしまう特定の遺伝子(OR6A2遺伝子など)を持っていることが原因。気のせいではなく、本当に「洗剤の味」に感じてしまっているのです。
納豆
日本の朝の定番、納豆。しかし、同じ日本でも地域や家庭によって受け止められ方は全く違います。
- 好きな人の意見: 「究極のご飯のお供」「旨味の塊で、健康にも最高」
- 嫌いな人の意見: 「発酵臭(アンモニア臭)がダメ」「糸を引くネバネバした食感が生理的に無理」
匂いを「古い靴下」のように感じてしまうと、防衛本能が働いて喉を通らなくなってしまいます。
【野菜・きのこ編】独特の風味で賛否両論の食べ物

特有の香りや食感を持つ野菜・きのこ類も、評価が極端に分かれます。
セロリ
- 好きな人の意見: 「爽やかな香りとシャキシャキ感が最高。マヨネーズをつけるだけで美味しい」
- 嫌いな人の意見: 「青臭い雑草を食べている気分。苦味とエグみ、筋張った繊維質が苦痛」
香りの揮発性が高いため、苦手な人にとっては「他の料理までセロリ味にしてしまう厄介者」扱いされがちです。
しいたけ
- 好きな人の意見: 「和食の旨味の要。お肉みたいで、噛むと出汁が溢れてたまらない」
- 嫌いな人の意見: 「湿った土や菌類特有の泥臭さが無理。スポンジみたいなブニュッとした食感も嫌」
特有の香り成分を「森の恵み」と捉えるか、「カビや土の匂い」と捉えるかで評価が真っ二つに。
トマト
「子供の嫌いな野菜」の常連ですが、大人でも「生のトマトだけはどうしても食べられない」という人が一定数います。
- 好きな人の意見: 「みずみずしさと甘味・酸味のバランスが最高」
- 嫌いな人の意見: 「種の周りのゼリー状のグニュッとした食感がNG。噛んだ時の青臭さも嫌」
面白いのは、苦手派の多くが「ケチャップやトマトソースは大好き」と答えること。味そのものではなく、生の「食感」と「青臭さ」をピンポイントで拒絶しているのがわかります。
【クセ強め・高級食材編】好きな人にはたまらない食べ物

ハマる人は人生を捧げるほど愛し、無理な人は一口で悶絶する。そんなクセの強いラインナップです。
レバー
- 好きな人の意見: 「フォアグラのような濃厚でクリーミーなコクが至高」
- 嫌いな人の意見: 「血の匂い(鉄の匂い)と、パサパサ・モソモソした食感が無理」
解毒作用を担う肝臓という性質上、下処理を間違えると強烈な臭みが出ます。過去に鮮度の悪いものを食べて「危険な食べ物」と脳が学習してしまったパターンが多い食材です。
ブルーチーズ
- 好きな人の意見: 「芳醇な香りと強烈な塩味がワインにぴったり。最高の大人の嗜好品」
- 嫌いな人の意見: 「見た目がカビ。アンモニアみたいな刺激臭がして、劇物を食べている気分になる」
ブルーチーズの刺激は舌への痛覚に近いもの。この痛みを「心地よいスリル」と楽しめるかどうかが分かれ道です。
牡蠣・ウニ
- 好きな人の意見: 「クリーミーでとろける食感。海のミネラルを濃縮したような濃厚な旨味」
- 嫌いな人の意見: 「内臓みたいなドロドロした食感が気持ち悪い。生臭さと磯の泥臭さが無理」
生食が多いため、過去に「当たってしまった(食中毒)」経験がある人は、見るだけでも吐き気をもよおすようになります(味覚嫌悪学習)。
ドリアン
「果物の王様」と呼ばれるドリアン。あまりの匂いに、現地のホテルや地下鉄では持ち込み禁止になるほどの賛否両論食材です。
- 好きな人の意見: 「極上のカスタードやクリームチーズのような甘みと、圧倒的な多幸感」
- 嫌いな人の意見: 「都市ガスの漏れ、腐った玉ねぎ、真夏の生ゴミ。物理的に近づけない」
この圧倒的な匂いの壁を越えた人だけが、王様の甘みにたどり着けるというわけです。
嫌いな食べ物を克服する方法・美味しく食べるコツ

どうしても苦手だけど、「健康のために食べたい」「飲み会で困らないようにしたい」という場合は、ちょっとしたアプローチで克服できるかもしれません。
調理法や味付けを工夫する
苦手意識の多くは「匂い」と「食感」から来ています。これを調理の力で隠したり(マスキング)、壊したりするのが効果的です。
例えば生のトマトが苦手なら、チーズを乗せてオーブンで焼いてみましょう。嫌なゼリー状の食感が崩れ、熱で酸味が飛びます。さらにチーズの脂肪分が青臭さを隠してくれるので、ぐっと食べやすくなります。 チョコミントが苦手なら、まずは「チョコの比率がものすごく高く、ミントはほんのり香る程度」のアイスから試してみると、ネガティブな記憶を上書きしやすくなります。
新鮮で質の良いものを食べてみる
レバーやウニに対する嫌悪感は、「過去に鮮度の悪いものを食べたトラウマ」であることがほとんどです。 これを克服するには、「本当に新鮮で、プロの処理が施されたものを専門店で一口だけ食べてみる」のが一番の近道。臭みのないレバーや、ミョウバンを使っていない塩水ウニを食べると、「今まで食べてたのは別物だった!」と突然大好物に変わるケースも珍しくありません。
無理して食べなくても大丈夫!味覚の違いを楽しもう

最後に忘れてはいけないのが、「無理に克服する必要は全くない」ということ。
パクチーを洗剤のように感じてしまうのが遺伝子の影響であるように、個人の努力や我慢ではどうにもならないこともあります。それは生物としての自然な多様性です。 食事の場で「なんで食べられないの?」「人生損してるよ」と否定するのではなく、味覚には遺伝的な違いがあることを理解して、お互いの好みを寛容に受け止めることが大切です。
好みが分かれる食べ物はコミュニケーションのスパイス!
「好きな人は熱狂的に好き、嫌いな人は匂いを嗅ぐのも嫌」という極端な食べ物。その裏には、遺伝子や進化の歴史、個人の記憶といった複雑な背景が隠れていました。
「チョコミントはあり?なし?」「生トマトは許せる?」といったテーマは、誰もが自分の意見を語りたくなる最高のコミュニケーションのスパイスになります。お互いの味覚の違いを笑い合いながら知ることは、豊かな人間関係にも繋がるはず。
次に食卓で賛否両論の食材に出会ったときは、ぜひその「違い」そのものを楽しんでみてくださいね!




