星座一覧|12星座の誕生日・期間と全88星座の季節別リスト【完全保存版】

夜空に浮かぶ無数の星。何気なく見上げているだけでは、ただ光が散らばっているように見えますよね。でも、古くから人々は、その光の点と点を線でつなぎ、夜空に神話の英雄や動物、道具などの姿を描き出してきました。これが「星座」の始まりです。

星座は、古代の人々にとって単なる星の模様ではありませんでした。季節を知り、農耕を始める時期を決めるカレンダーとして、また、広い海を渡るためのコンパスとして、生きるために不可欠な存在だったのです。

現代でも、星座は天文学で「宇宙の番地」として使われる一方、星占いで私たちの性格や運勢を占う身近な存在です。夜空のガイドブックが欲しい人も、自分の星座の背景を深く知りたい人も、星座の持つ不思議な魅力と歴史に惹かれているのではないでしょうか。この記事では、占いで馴染みのある12星座から、夜空の全てをカバーする全88星座まで、その魅力と背景を分かりやすく解説します。

夜空の共通言語「88星座」の誕生

星座の歴史を遡ると、およそ5000年前の古代メソポタミアで、羊飼いや農民が季節の移り変わりを知るために星をつないだことが起源とされています。この知識は古代ギリシャへと伝わり、2世紀頃に天文学者プトレマイオスによって「トレミーの48星座」としてまとめられました。これは北半球から見える星空を中心に構成されており、ギリシャ神話と深く結びついています。

しかし、大航海時代を迎え、ヨーロッパの探検家たちが南半球の海へ進出すると、これまでの星図には描かれていない、全く新しい星空が広がっていることに気づきました。そこで、航海士や天文学者たちは、南半球の星空に新しい星座を次々と考案し、さらに北半球の星空の隙間にも、新たな星座を描き足していきました。

その結果、20世紀初頭まで、星座の数は天文学者や国によって異なり、境界線も曖昧で、学術的な混乱が生じていました。この問題を解決するため、1922年に国際天文学連合(IAU)によって、空全体を厳密な境界線で区切った「88星座」が世界共通の標準として正式に採択されました。

したがって、現代の天文学における「星座」とは、星の並びそのものというよりも、天球上に引かれた境界線によって区切られた88の「領域(エリア)」を指します。これにより、夜空のどの位置にある天体であっても、必ずいずれか1つの星座の領域に属することが明確に定義されたのです。

自分を知るための星占いと「黄道12星座」

数ある星座の中でも、私たちが最も頻繁に耳にするのが星占いで用いられる「12星座」です。これらは天文学的には「黄道十二星座」と呼ばれ、地球から見た太陽の通り道である「黄道(こうどう)」の上に位置している特別な星座群を指します。太陽はこの黄道十二星座の領域を1年かけて順番に巡っていくように見えます。

12星座の期間一覧(牡羊座〜魚座)

西洋占星術において、自分がどの星座に属するかは、自身が誕生した瞬間に太陽が黄道上のどの星座の方向に位置していたかによって決定されます。各星座には特有の「守護星(支配星)」が設定されており、これらの天体がその人の性格、才能、そして運命に大きな影響を与えるとされています。

以下の表は、一般的な12星座の誕生日(期間)と守護星、そして天文学で用いられる学名の一覧です。

星座名(和名)読み方誕生日(期間)守護星(支配星)学名(ラテン語)
おひつじ座おひつじざ3月21日 〜 4月19日火星Aries
おうし座おうしざ4月20日 〜 5月20日金星Taurus
ふたご座ふたござ5月21日 〜 6月21日水星Gemini
かに座かにざ6月22日 〜 7月22日Cancer
しし座ししざ7月23日 〜 8月22日太陽Leo
おとめ座おとめざ8月23日 〜 9月22日水星Virgo
てんびん座てんびんざ9月23日 〜 10月23日金星Libra
さそり座さそりざ10月24日 〜 11月22日冥王星(伝統的には火星)Scorpius
いて座いてざ11月23日 〜 12月21日木星Sagittarius
やぎ座やぎざ12月22日 〜 1月19日土星Capricornus
みずがめ座みずがめざ1月20日 〜 2月18日天王星(伝統的には土星)Aquarius
うお座うおざ2月19日 〜 3月20日海王星(伝統的には木星)Pisces

※ 誕生日に関する期間の区切りは、年によって1日程度前後する場合があります。これは地球が太陽の周りを回る公転周期が正確に365日ではなく、約365.2422日であるために生じるずれであり、閏年によってカレンダー上で調整されるためです。

占星術の「12星座」と天文学の「12星座」の違い

ここで、天文学的な事実と占星術的な事実の明確な違いについて詳しく解説しておきましょう。日常的に私たちが「12星座」と呼んでいるものは、厳密な天文学用語ではなく、西洋占星術における「黄道十二宮(サイン)」のことを指しています。

天球上の太陽の通り道である「黄道」を、春分点(太陽が赤道を南から北へ横切る点)を起点として、正確に30度ずつ12の等しいエリアに分割したものが「十二宮」です。約2000年前の古代ギリシャ時代、この十二宮のエリアと、夜空に見える実際の「黄道十二星座」の位置はほぼ完全に一致していました。そのため、春分点を迎える時期の太陽は、実際に「おひつじ座」の領域にありました。

しかし、地球の自転軸がコマの首振りのように約2万6000年の周期でゆっくりと円を描いて回転する「歳差運動(さいさうんどう)」という天文学的な現象が存在します。この歳差運動により、春分点の位置は背景の星々に対して少しずつ西へと移動し続けています。その結果、現代の天文学上の実際の星座の位置と、占星術における十二宮の期間には、およそ1ヶ月分(約30度)の「ずれ」が生じてしまっているのです。

したがって、現在の星空において、例えば「おひつじ座生まれ」とされる期間(3月下旬から4月中旬)に実際の太陽が位置しているのは、天文学的なおひつじ座の領域ではなく、一つ手前のうお座の領域となります。西洋占星術は、実際の恒星の位置関係に依存するのではなく、春分点を起点とした季節のサイクルそのものを重視する論理システムとして独自の発展を遂げてきました。そのため、占星術における「12星座」と天文学における「黄道十二星座」は、起源を同じくしながらも、現在では全く異なるシステムとして理解する必要があります。

季節を巡る星空の案内図

星座は季節の移ろいとともに、夜空の主役を次々と交代していきます。地球が太陽の周りを1年かけて公転しているため、私たちが地球の夜側(太陽の反対側)から見上げる宇宙の方向が、季節ごとに変化していくからです。ここでは、各季節に宵の空で見頃を迎える代表的な星座と、それらを見つけるためのガイドとなる星の並びについて解説します。

春の星座(北斗七星、春の大曲線など)

春は、冬のまばゆい星々が西の空へ沈み、穏やかな光を放つ星々が東からゆっくりと昇ってくる季節です。春の夜空を探索するための最大の道しるべとなるのが、夜空に雄大な弧を描く「春の大曲線」です。

北の空高くに輝くおおぐま座の尻尾にあたる「北斗七星」を見つけ、そのひしゃくの柄のカーブをそのまま南へと延ばしていきます。すると、うしかい座のオレンジ色に輝く1等星「アルクトゥルス」にぶつかり、さらにその曲線を南へ伸ばしていくと、おとめ座の純白の1等星「スピカ」へと至ります。このダイナミックな曲線が「春の大曲線」であり、春の星座探しにおける基準線となります。さらにこの曲線を伸ばした先には、からす座という小さな四辺形の星座を見つけることができます。

星座名主な恒星・目印星座の特徴と見どころ
おおぐま座北斗七星ひしゃく型の星の並びである北斗七星を含み、春の星座探しの出発点となります。
うしかい座アルクトゥルス春の大曲線の最初の経由地であり、全天で3番目に明るいオレンジ色の1等星が輝きます。
おとめ座スピカ全天で2番目に面積が広く、白く輝く真珠星スピカ(実視等級1.0)が春の夜空を彩ります。
しし座レグルス百獣の王の姿を表し、前足部分の星の並びが「ししの大鎌」と呼ばれる特徴的な形をしています。
からす座4つの星の四辺形春の大曲線の終点近くにある小さな星座で、南の空低くでいびつな四角形を作ります。

夏の星座(夏の大三角、天の川周辺の星座など)

夏の夜空の代名詞といえば、夜空を南北に力強く縦断する「天の川(ミルキーウェイ)」と、その中でひときわ明るく輝く「夏の大三角」です。夏の大三角は、こと座の「ベガ(織姫星)」、わし座の「アルタイル(彦星)」、そして天の川の帯の中に位置するはくちょう座の「デネブ」という3つの1等星を結んでできる巨大な直角三角形に近い星の並びです。

南の低い空に目を向けると、アルファベットの「S」の字を横に倒したような星の並びと、真っ赤に輝く1等星アンタレスが見つかります。これが夏の南天の主役であるさそり座です。さそり座からいて座にかけての領域は、私たちが住む天の川銀河の中心方向に当たるため、天の川が最も濃く明るく見え、双眼鏡を向けると無数の星団や星雲を観察することができます。

星座名主な恒星・目印星座の特徴と見どころ
こと座ベガ青白く輝くベガ(実視等級0.0)を持つ小さな星座で、七夕の織姫星として有名です。
はくちょう座デネブ天の川に沿って飛ぶ大きな十字の星の並び(北十字)を持ち、尾に位置するデネブは1800光年もの彼方にあります。
わし座アルタイル七夕の彦星として知られるアルタイルが輝き、夏の大三角の南側の頂点を形成します。
さそり座アンタレス南の空低くを這うように輝き、心臓部で赤く輝くアンタレスが特徴的な夏の夜空を象徴する星座です。
いて座ティーポットさそり座の東側に位置し、銀河系の中心方向にあるため、星空の観察において最も見応えのある領域です。

秋の星座(秋の四辺形、カシオペヤ座など)

秋は明るい1等星が少なく、空全体がしっとりとした落ち着いた雰囲気に包まれる季節です。秋の星座を探すための中心的な目印となるのが、頭の真上に広がる「秋の四辺形(ペガススの大四辺形)」です。

この四辺形は、ペガスス座を構成する3つの星(マルカブ、シェアト、アルゲニブ)と、隣接するアンドロメダ座の2等星アルフェラッツを結んでできる整った四角形です。秋の四辺形は、他の星座をさがす際の優れたガイド役となります。四辺形の西側の辺(シェアトからマルカブの線)をそのまま南に伸ばしていくと、みなみのうお座の1等星「フォーマルハウト」にたどり着きます。また、東側の辺(アルフェラッツからアルゲニブの線)を南に伸ばすと、巨大なくじら座のしっぽにあたる星ディフダに到達します。

星座名主な恒星・目印星座の特徴と見どころ
ペガスス座秋の四辺形天を駆ける天馬の姿を表し、四辺形以外にも鼻先にあたるエニフなどの星を持ちます。
アンドロメダ座アルフェラッツ四辺形の北東の角を共有しており、肉眼で見える最も遠い天体の一つ「アンドロメダ銀河」を含みます。
カシオペヤ座W字型の星の並びアルファベットの「W」または「M」の形をしており、秋から冬にかけての北極星を探す目印として非常に有名です。
みなみのうお座フォーマルハウト秋の夜空で唯一の1等星フォーマルハウトが、南の空低くで白っぽく孤独に輝いています。
くじら座ディフダ秋の南天に大きく広がる星座で、有名な長周期変光星ミラを含んでいます。

冬の星座(冬の大三角、オリオン座など)

1年の中で最も星空が華やかで、力強い輝きに満ちるのが冬です。空気が乾燥し澄み渡っていることに加え、全天で最も1等星が数多く密集しているため、圧倒的な星空のパノラマを楽しむことができます。

冬の夜空の中心に君臨するのは、中央に3つの星が等間隔に並ぶ「オリオン座」です。オリオン座の赤い1等星「ベテルギウス」、おおいぬ座の「シリウス」、こいぬ座の「プロキオン」を結んだ正三角形が「冬の大三角」です。また、この大三角を囲むように、シリウス、プロキオン、ふたご座の「ポルックス」、ぎょしゃ座の「カペラ」、おうし座の「アルデバラン」、オリオン座の青白い1等星「リゲル」という6つの明るい星を結ぶと、夜空に巨大な六角形「冬のダイヤモンド(冬の大六角形)」が完成します。

星座名主な恒星・目印星座の特徴と見どころ
オリオン座リゲル・ベテルギウス冬の星座探しの起点となる壮大な星座。青白きリゲルと赤きベテルギウスという対照的な2つの1等星を持ちます。
おおいぬ座シリウス全天で最も明るい恒星シリウス(実視等級-1.5)が、青白く鋭い光を放ちます。
おうし座アルデバランオレンジ色の1等星アルデバランと、肉眼でも星の群れとして見えるプレアデス星団(すばる)を含みます。
ぎょしゃ座カペラ天頂近くで黄色く輝く1等星カペラを含む、大きな五角形の星の並びが特徴です。
ふたご座カストル・ポルックス双子の兄弟を表す星座で、弟にあたるポルックスがオレンジ色の1等星として輝いています。

夜空のすべてを網羅した「全88星座」リスト

ここでは、1922年に国際天文学連合(IAU)が正式に採択した、現在の夜空を構成する全88星座の完全網羅リストを掲載します。

星座を学術的、あるいは辞書的に詳しく調べたい方のために、「星座名(和名)」「読み方」「学名(ラテン語表記)」「略符(3文字の国際略号)」を五十音順に整理しました。備考欄には、黄道十二星座(★)と、古代から伝わるトレミーの48星座(☆)、および大航海時代以降に追加された近代の星座に関する情報を記載しています。

星座名(和名)読み方学名(ラテン語)略符分類・備考
アンドロメダ座あんどろめだざAndromedaAnd☆ 神話のエチオピア王女
いっかくじゅう座いっかくじゅうざMonocerosMon17世紀に設定された星座
いるか座いるかざDelphinusDel☆ 小さなひし形が特徴
インディアン座いんでぃあんざIndusInd16世紀末の南天の星座
うお座うおざPiscesPsc★☆ 黄道十二星座の一つ
うさぎ座うさぎざLepusLep☆ オリオンの足元に位置
うしかい座うしかいざBootesBoo☆ 1等星アルクトゥルスを含む
うみへび座うみへびざHydraHya☆ 全天で面積が最大の星座
エリダヌス座えりだぬすざEridanusEri☆ 長大な川を表す星座
おおいぬ座おおいぬざCanis MajorCMa☆ 全天一の輝きシリウスを含む
おおかみ座おおかみざLupusLup☆ ケンタウルスに槍で突かれる狼
おおぐま座おおぐまざUrsa MajorUMa☆ 北斗七星を背中から尻尾に含む
おうし座おうしざTaurusTau★☆ プレアデス星団を含む
おとめ座おとめざVirgoVir★☆ 全天で2番目に広い星座
おひつじ座おひつじざAriesAri★☆ 黄道十二星座の筆頭
オリオン座おりおんざOrionOri☆ 冬の夜空の王座
がか座がかざPictorPic18世紀にラカーユが設定(画家のイーゼル)
かじき座かじきざDoradoDor大マゼラン雲を含む南天の星座
カシオペヤ座かしおぺやざCassiopeiaCas☆ 神話のエチオピア王妃
かに座かにざCancerCnc★☆ プレセペ星団を含む
かみのけ座かみのけざComa BerenicesCom実在のエジプト王妃の髪の毛
カメレオン座かめれおんざChamaeleonCha日本からは見えない南天の星座
からす座からすざCorvusCrv☆ アポロンの使いの鳥
かんむり座かんむりざCorona BorealisCrB☆ 美しい半円形の星の並び
きりん座きりんざCamelopardalisCam北天の広大で暗い星座
きょしちょう座きょしちょうざTucanaTuc小マゼラン雲を含む
くじゃく座くじゃくざPavoPav日本からは見えない星座
くじら座くじらざCetusCet☆ 海の怪物ティアマトの姿
ケフェウス座けふぇうすざCepheusCep☆ 神話のエチオピア王
ケンタウルス座けんたうるすざCentaurusCen☆ 南天の巨大で明るい星座
けんびきょう座けんびきょうざMicroscopiumMicラカーユが設定した科学機器の星座
こいぬ座こいぬざCanis MinorCMi☆ 1等星プロキオンを含む
こうま座こうまざEquuleusEqu☆ 全天で2番目に小さい星座
こぎつね座こぎつねざVulpeculaVul亜鈴状星雲(M27)を含む
こぐま座こぐまざUrsa MinorUMi☆ 現在の北極星(ポラリス)を含む
こじし座こじしざLeo MinorLMiしし座の北に位置する近代星座
コップ座こっぷざCraterCrt☆ アポロンの杯
こと座ことざLyraLyr☆ 1等星ベガを含む
コンパス座こんぱすざCircinusCirラカーユが設定した製図器具
さいだん座さいだんざAraAra☆ 天の川の濃い部分に位置
さそり座さそりざScorpiusSco★☆ S字型が特徴的な夏の星座
さんかく座さんかくざTriangulumTri☆ さんかく座銀河(M33)を含む
しし座ししざLeoLeo★☆ 百獣の王の星座
じょうぎ座じょうぎざNormaNorラカーユが設定した直角定規
たて座たてざScutumSct天の川が非常に明るい領域
ちょうこくぐ座ちょうこくぐざCaelumCaeラカーユが設定した彫刻具
ちょうこくしつ座ちょうこくしつざSculptorScl銀河の南極に位置する
つる座つるざGrusGru南天の明るい星座
テーブルさん座てーぶるさんざMensaMen大マゼラン雲の一部を含む南天の星座
てんびん座てんびんざLibraLib★☆ 正義の女神アストライアの天秤
とけい座とけいざHorologiumHorラカーユが設定した振り子時計
とかげ座とかげざLacertaLacはくちょう座とカシオペヤ座の間
とびうお座とびうおざVolansVol日本からは見えない星座
とも座ともざPuppisPupかつての巨大なアルゴ船座の船尾部分
はえ座はえざMuscaMusみなみじゅうじ座の南に位置する
はくちょう座はくちょうざCygnusCyg☆ 夏の夜空の北十字
はちぶんぎ座はちぶんぎざOctansOct天の南極をその領域内に含む星座
はと座はとざColumbaColノアの箱舟のハトが由来
ふうちょう座ふうちょうざApusAps日本からは見えない極南天の星座
ふたご座ふたござGeminiGem★☆ 冬の夜空の双子の兄弟
へび座へびざSerpensSer☆ 全天で唯一、頭部と尾部に二分された星座
へびつかい座へびつかいざOphiuchusOph☆ 黄道上に位置するが12星座には含まれない
ヘルクレス座へるくれすざHerculesHer☆ ギリシャ神話の最強の英雄
ペガスス座ぺがすすざPegasusPeg☆ 秋の四辺形を構成する天馬
ペルセウス座ぺるせうすざPerseusPer☆ ペルセウス座流星群の放射点
ほうおう座ほうおうざPhoenixPhe南天の火の鳥
ほ座ほざVelaVelかつてのアルゴ船座の帆の部分
ポンプ座ぽんぷざAntliaAntラカーユが設定した空気ポンプ
みずがめ座みずがめざAquariusAqr★☆ 少年ガニュメデスの持つ水瓶
みずへび座みずへびざHydrusHyi日本からは見えない星座
みなみのかんむり座みなみのかんむりざCorona AustralisCrA☆ いて座の南にある小さな冠
みなみじゅうじ座みなみじゅうじざCruxCru全天で面積が最小の星座(南十字星)
みなみのさんかく座みなみのさんかくざTriangulum AustraleTrA日本からは見えない南天の三角形
みなみのうお座みなみのうおざPiscis AustrinusPsA☆ 1等星フォーマルハウトを含む
や座やざSagittaSge☆ 夏の天の川の中にある小さな矢
やぎ座やぎざCapricornusCap★☆ 上半身が山羊、下半身が魚の姿
やまねこ座やまねこざLynxLyn暗い星ばかりで「山猫のような目」が必要
らしんばん座らしんばんざPyxisPyxかつてのアルゴ船座の羅針盤部分
りゅう座りゅうざDracoDra☆ 北天をクネクネと囲む竜
りゅうこつ座りゅうこつざCarinaCarかつてのアルゴ船座の竜骨部分
りょうけん座りょうけんざCanes VenaticiCVn子持ち銀河(M51)を含む
レチクル座れちくるざReticulumRet望遠鏡の十字線(レチクル)が由来
ろ座ろざFornaxForラカーユが設定した化学炉
ろくぶんぎ座ろくぶんぎざSextansSex天体観測用の六分儀が由来
わし座わしざAquilaAql☆ 1等星アルタイルを含む

(★は黄道十二星座、☆はトレミーの48星座を指します)

地球の反対側、南半球の星空へ

私たちが日本(北半球の中緯度地域)から夜空を見上げる場合、地球自体が丸いという物理的な理由によって、どうしても視界が地平線に遮られ、天の南極付近の星々を見ることはできません。そのため、全88星座のうち、いくつかの星座は日本では全く見ることができない、あるいは沖縄などのごく一部の地域で地平線すれすれに一部しか見えない星座として知られています。

南半球限定、あるいは日本では観測が極めて困難な代表的な星座には、以下の9つが挙げられます。

  • カメレオン座
  • くじゃく座
  • テーブルさん座
  • とびうお座
  • はえ座
  • はちぶんぎ座
  • ふうちょう座
  • みずへび座
  • みなみのさんかく座

これらの星座の多くは、16世紀の大航海時代に航海士や天文学者たちが南天の星々を観測したことによって誕生しました。また、18世紀にはフランスの天文学者ラカーユが、喜望峰で観測を行い、当時の最新の科学機器・芸術の道具をモチーフにした星座を多数追加しました。

南半球の星空は北半球とは季節感が全く異なります。南半球では、季節ごとの見やすい星座も独自の変化を見せます。

  • 秋(北半球の春にあたる時期):みなみじゅうじ座(南十字星)、ケンタウルス座、りゅうこつ座などが天頂高くに昇り、南半球の夜空の圧倒的な主役となります。
  • 冬(北半球の夏):さそり座やいて座、へびつかい座が真上に見え、天の川の最も濃く明るい中心部分が頭上を覆うという、北半球では見られない壮大な光景が広がります。
  • 春(北半球の秋):きょしちょう座、みずがめ座、くじら座などが観測の好期を迎えます。
  • 夏(北半球の冬):うみへび座やエリダヌス座、とも座など、広大な面積を持つ星座群を観察するのに最適な季節となります。

特に、みなみじゅうじ座は全天88星座の中で最も面積が小さい星座でありながら、南天の極の方向を示す非常に重要な目印として機能してきました。そのため、オーストラリアやニュージーランドなどの国旗にも描かれており、南半球の人々のアイデンティティと深く結びついています。

星座の魅力を深める豆知識

星座の天文学的な配置やリストを把握した上で、さらに星空への理解を深めるための歴史的背景と、星座の骨格を形作る「星の明るさと色」に関する専門的な知識をご紹介します。

星座の名前は「ギリシャ神話」が由来?

上記の一覧表で「☆(トレミーの48星座)」が付加されている星座の多くは、古代ギリシャ神話の壮大な物語と密接に結びついています。2世紀に天文学者プトレマイオスがまとめた48の星座は、古代メソポタミアから受け継いだ天文学的知識をベースにしつつ、ギリシャ神話の英雄や神々、怪物たちを天空のキャンバスに投影したものでした。

星座と神話の関連を示す最も有名な例が、秋の夜空に広がる「古代エチオピア王家の物語(ペルセウスの冒険)」です。この神話に関連する星座は、夜空の同じ領域に巨大な絵巻物のように配置されています。

神話によれば、王妃「カシオペヤ座」が「私の娘は海の精霊よりも美しい」と傲慢な発言をしたことで、海神ポセイドンの怒りを買いました。その罰として、王である「ケフェウス座」は、愛娘である王女「アンドロメダ座」を、海の怪物「くじら座」の生贄にしなければなりませんでした。しかし、そこに勇者「ペルセウス座」が、天馬「ペガスス座」に乗って現れ、無事にアンドロメダを救い出します。この壮大なドラマが、秋の星座をたどることでそのまま読み取れるようになっています。

また、夏のさそり座と冬のオリオン座が、決して同じ夜空に現れないのも、生前にさそりの毒針で殺された傲慢な狩人オリオンが、天に昇った後もさそりを恐れて逃げ回っているからだという有名な神話が残されています。星座の背景にある神話を知ることは、単なる光の点の集まりに物語という命を吹き込み、夜空の観測をより一層ロマンチックで深い体験へと変えてくれるのです。

夜空の主役「一等星」を知る(全21個一覧)

星座を探す際、視覚的な手がかりとして最も頼りになるのが「1等星」と呼ばれる非常に明るい星々です。天文学における「等級」という概念は、紀元前2世紀のギリシャの天文学者ヒッパルコスが、肉眼で見える最も明るい星々のグループを「1等星」、かろうじて見える最も暗い星を「6等星」と定めたことに由来します。

現在では厳密に数値化されており、1等星は6等星のちょうど100倍の明るさと定義されています。明るさが1.5等より明るい星(マイナス等級の星や0等星を含む)をまとめて「一等星」と呼ぶことが一般的であり、太陽を除いた全天には合計21個の一等星が存在しています。

星の色は、単なる見た目の違いではなく、その星の「表面温度」を直接的に表しています。青白い星(シリウスやベガなど)は非常に高温で、若くエネルギーに満ちた星です。黄色い星(カペラや太陽など)は安定した壮年期にあります。そして、オレンジや赤い星(アルクトゥルスやアンタレス、ベテルギウスなど)は比較的低温であり、星の寿命の終盤に差し掛かった赤色巨星であることを示しています。

以下は、全天で輝く21個の1等星の完全な一覧表です。星の距離に注目すると、シリウスのようにわずか8.6光年という至近距離にあるため明るく見える星がある一方で、はくちょう座のデネブは1800光年という途方もない彼方にありながら1等星として見えており、その真の明るさ(絶対等級)がいかに桁外れであるかが分かります。

固有名星座名読み方実視等級距離 (光年)星の色
シリウスおおいぬ座しりうす-1.58.6青白
カノープスりゅうこつ座かのーぷす-0.7約310
リギル・ケンタウルス※ケンタウルス座りぎる・けんたうるす-0.14.3
アルクトゥルスうしかい座あるくとぅるす-0.0約37
ベガこと座べが0.0約25青白
カペラぎょしゃ座かぺら0.1約42
リゲルオリオン座りげる0.1約860青白
プロキオンこいぬ座ぷろきおん0.411.4淡黄
アケルナルエリダヌス座あけるなる0.5約140青白
ベテルギウスオリオン座べてるぎうす0.5 (変光)約500
ハダルケンタウルス座はだる0.6530青白
アルタイルわし座あるたいる0.8約17
アクルックスみなみじゅうじ座あくるっくす0.8約320青白
アルデバランおうし座あるでばラン0.9約65
アンタレスさそり座あんたれす1.0 (変光)約550
スピカおとめ座すぴか1.0260青白
ポルックスふたご座ぽるっくす1.1約34
フォーマルハウトみなみのうお座ふぉーまるはうと1.2約25
デネブはくちょう座でねぶ1.31800
ミモザみなみじゅうじ座みもざ1.3約280青白
レグルスしし座れぐるす1.4約79青白

※「リギル・ケンタウルス(ケンタウルス座α星)」は、別名「トリマン」とも呼ばれ、同一の星を指しています。

夜空のドラマを見上げて

私たちが何気なく見上げている夜空の「星座」は、数千年にわたる人類の豊かな想像力の結晶であり、同時に宇宙の広がりを論理的に理解するための精緻な科学的システムでもあります。

誕生日の運命星として親しまれる占星術の「12星座」は、私たち自身の内面に目を向けさせ、季節のリズムと人間の営みの繋がりを感じさせてくれます。一方で、季節ごとに移り変わる巨大な星座の目印を通じて星空を辿れば、気が遠くなるような宇宙の奥行きを直接その目で体感することができます。

この記事でご紹介した一覧表をスマートフォンで見ながら、あるいは双眼鏡を片手に、ぜひ実際の夜空を見上げてみてください。明るく輝く1等星を起点に星座の境界線を繋いでいくことで、古代の天文学者や航海士たちが見ていたのと同じ星空のドラマが、現代の夜空にも鮮明に浮かび上がってくるはずです。

参考

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-偏愛が気づかせる、私たちの見えていなかった世界-

なぜだか目が離せない。
偏った愛とその持ち主は、不思議な引力を持つものです。
“偏”に対して真っ直ぐに、“愛”を注ぐからこそ持ち得た独自の眼差し。
そんな偏愛者の主観に満ちたピントから覗かれる世界には、
ウィットに富んだ思いがけない驚きが広がります。
なんだかわからず面白い。「そういうことか」とピンとくる。

偏愛のミカタ PinTo Times