【懐かしの味】給食の「揚げパン」を自宅で完全再現!簡単レシピから発祥の歴史、人気専門店まで徹底解説

この記事でわかること

  • 家庭で給食の味を完全再現する「魔法のレシピ」と失敗しないコツ
  • 昭和27年に大田区で生まれた「揚げパン発祥の感動秘話」
  • 地域によって異なる「味付け」や現代の給食事情
  • 大人も大満足の「東京・関東の揚げパン専門店」と「お取り寄せ情報」

ふとした瞬間、無性に恋しくなる味があります。それは高級ホテルのフレンチでも、行列のできるラーメン店の濃厚スープでもありません。鼻先をくすぐる香ばしいきな粉の香り、指先についた砂糖の甘い感触、そして口いっぱいに広がる、カリッとしてジュワッとしたあの食感。そう、小学校の教室で食べた「給食の揚げパン」です。

多くの日本人にとって、揚げパンは単なる「パン」ではありません。それは、昭和から平成、そして令和へと続く学校生活の象徴であり、ノスタルジーを呼び覚ます「思い出のタイムマシン」なのです。

クラス全員が楽しみにしていた「お楽しみ給食」の日。余った1本の揚げパンを巡って繰り広げられた、壮絶なじゃんけん大会。風邪で休んだ友人の家に、わら半紙に包んで届けたあの日。

揚げパンという食べ物には、私たちの幼少期の原風景が、砂糖の粒と一緒にまぶされています。

大人になった今、コンビニやパン屋で洗練されたパンはいくらでも手に入ります。しかし、「あの頃の味」に勝るものはなかなかありません。昨今、昭和レトロブームの再来とともに、この「給食揚げパン」が再び脚光を浴びています。専門店が登場し、SNSでは「懐かしい!」「食べたい!」という声が溢れています。

しかし、現実は少し切ない側面も持っています。栄養バランスの厳格化や調理現場の事情により、現代の学校給食から揚げパンが姿を消しつつある地域も存在するのです。まさに、揚げパンは今、「絶滅危惧種」になりつつある食文化遺産とも言えるでしょう。

「あの味を、もう一度お腹いっぱい食べたい」

「子供たちに、パパやママが大好きだったあの味を教えてあげたい」

そんな切実な願いを叶えるため、科学的なアプローチで給食の味を「完全再現」する家庭用レシピから、意外と知られていない「涙の発祥秘話」、地域ごとの「味の境界線」、そして大人の舌を唸らせる「最新専門店情報」まで、揚げパンにまつわる全ての情報を網羅した決定版です。

読み終える頃には、あなたの食欲は最高潮に達し、すぐにでもキッチンで油を温め始めたくなることでしょう。さあ、甘くて香ばしい、懐かしの給食グルメツアーへ出発しましょう。

目次

まずはこれ!自宅で給食の味を完全再現する「魔法のレシピ」

「揚げパンなんて、パンを油で揚げて砂糖をまぶすだけでしょ?」

もしそう思っているなら、それは大きな誤解です。シンプルだからこそ、素材の選び方、温度管理、そしてタイミングが仕上がりを大きく左右します。給食センターの巨大な釜で大量に揚げるプロの味を、家庭のキッチンで再現するには、いくつかの「科学的アプローチ」と「黄金比」が必要です。

ここでは、スーパーで手に入る食材を使いながら、食感と風味を極限まで給食に近づけるための「魔法のレシピ」を、工程ごとに徹底解説します。

コッペパンがなくても大丈夫!「食パン」で作る基本の揚げパン

給食の揚げパンといえば、ラグビーボール型の「コッペパン」が象徴的です。しかし、一般のスーパーでは給食仕様の素朴なコッペパンが手に入らないことも多く、手に入ったとしても現代のパンはリッチすぎて(バターや乳脂肪分が多く)、揚げるとくどくなってしまうことがあります。

そこで推奨したいのが、どこの家庭にもある「食パン」を使った再現術です。

なぜ「食パン」が最適なのか?

  • 入手性:コンビニやスーパーで24時間手に入ります。
  • 表面積の魔術:食パンをカットして使うことで、揚げパンの醍醐味である「カリカリの表面」の比率を高めることができます。特に「パンの耳」の部分は、揚げると極上の香ばしさを生み出します。
  • 油切れの良さ:6枚切りや8枚切りの食パンは、内部の気泡が適度にあるため、高温でサッと揚げると油切れが良く、胃もたれしにくい仕上がりになります。

材料選びのこだわり(2人分)

  • パン:食パン(6枚切り推奨)2枚。または、もし手に入るなら「給食に近い」安価なコッペパンやロールパン(バター含有量が少ないもの)。
  • 揚げ油:適量。
    • こだわりポイント:通常はキャノーラ油やサラダ油で十分ですが、より軽く、プロっぽい仕上がりを目指すなら「米油」がおすすめ。酸化に強く、油酔いしにくい特長があります。
  • 味付け:きな粉、砂糖、塩(詳細は後述の黄金比にて)。

下準備:パンを「乾燥」させるという裏技

ここが最大のポイントです。買ってきたばかりのフワフワのパンをすぐに揚げてはいけません。

給食のパンは、朝早くに工場で焼かれ、配送車で運ばれて学校に届くまでに、適度に水分が飛び、表面が少し落ち着いた状態になっています。これを再現するために、以下のひと手間を加えます。

  1. カット:食パンを縦に3〜4等分のスティック状に切ります。耳は切り落とさず、そのまま使います。耳のカリッとした食感がアクセントになります。
  2. 乾燥(風乾):切ったパンをバットに並べ、ラップをかけずに常温で15分〜30分ほど放置します。
    • 科学的根拠:パンの表面の水分をわずかに飛ばすことで、油に入れた瞬間の水蒸気爆発(跳ね)を抑え、油の吸収(吸油率)を下げることができます。結果、ベチャッとならず、「外カリッ・中フワッ」のコントラストが生まれます。

カリッジュワッ!失敗しない揚げ方のコツ(温度と時間)

揚げパン作りにおいて、失敗の9割は「油の温度」と「揚げ時間」で決まります。目指すのは、パンのスポンジ構造に油を染み込ませることではなく、表面を瞬時に硬化させ、中の水分を閉じ込めることです。

温度は「高めの180℃〜190℃」が鉄則

一般的な唐揚げや天ぷらは160℃〜170℃で揚げますが、揚げパンの場合は180℃〜190℃という高温帯を狙います。

  • 低温(160℃以下)の悲劇:温度が低いと、パンの表面が固まる前に油がどんどん内部の気泡に浸透してしまいます。これが「油っぽい」「重い」揚げパンの原因です。
  • 高温(180℃以上)の魔法:高温の油に投入すると、パン表面のデンプンとタンパク質が瞬時にメイラード反応(褐色変化)を起こして硬くなり、油の侵入を防ぐ「壁」を作ります。

時間は「片面30秒」のスピード勝負

揚げパンは「調理」というより「通過」させるイメージです。

  • 投入:一度に大量に入れると油温が急降下するので、鍋の表面積の半分程度に留めます。
  • 反転:パンは軽いので油に浮きます。菜箸で常にコロコロと転がし続けます。
  • 引き上げ:きつね色になったら即座に引き上げます。目安は片面30秒〜45秒、全体で1分〜1分半以内です。
    • プロの視点:色がつくかつかないか、のギリギリを見極めるのがコツ。余熱でも色は濃くなります。

油切りの徹底

揚がったパンは、キッチンペーパーの上ではなく、必ず「網」の上に取り出します。パン同士が重ならないようにし、可能であれば立てかけるように置くと、蒸気が抜けてカリカリ感が持続します。

【黄金比】きな粉・砂糖・ココア…人気の味付けバリエーション

揚げパンの魂とも言えるのが、仕上げのパウダーです。適当に混ぜると「甘くない」「粉っぽい」「味がぼやける」といった失敗に繋がります。給食の現場や多くのレシピを分析してたどり着いた、失敗しない「黄金比」を公開します。

王道にして至高「きな粉揚げパン」の黄金比

最も多くの日本人が愛するきな粉味。ポイントは「砂糖の量」と「隠し味の塩」です。

  • 黄金比率
    • きな粉:1
    • 砂糖:1 〜 1.5
    • 塩:少々(ひとつまみ)
材料分量(食パン2枚分)ポイント
きな粉大さじ 2深煎りタイプだと香ばしさUP
砂糖大さじ 2 〜 3グラニュー糖だとジャリジャリ感、上白糖だとしっとり感
ひとつまみ最重要。甘みを引き締め、味の輪郭を作る

給食の揚げパンがおいしい理由は、実はこの「塩」にあります。砂糖だけの甘さだと途中で飽きてしまいますが、塩が加わることで「対比効果」が生まれ、後を引く美味しさになるのです。

大人のほろ苦さ「ココア揚げパン」の配合

きな粉と人気を二分するココア味。こちらは「純ココア(無糖)」を使うのが鉄則です。

  • 配合比率
    • 純ココア:1
    • 砂糖:2.5 〜 3
    • スキムミルク:0.5(あれば)
材料分量(食パン2枚分)ポイント
純ココア大さじ 1ミルクココアを使う場合は砂糖を減らす
砂糖大さじ 3ココアの苦味とバランスを取るため多めに
スキムミルク小さじ 1ミルキーな風味を加え、給食感を演出

ココアパウダーと砂糖は、ダマになりやすいので事前にしっかりと混ぜ合わせておくことが重要です。茶こしでふるうと、より均一に混ざります。

その他の人気バリエーション

  • シナモンシュガー:砂糖大さじ3 + シナモンパウダー小さじ1
    • 少しスパイシーで香りの良い、テーマパークのような味わい。
  • 抹茶ミルク:砂糖大さじ3 + 抹茶小さじ1 + スキムミルク小さじ1
    • 和風の上品な甘さ。
  • カレー味:カレー粉小さじ1 + 塩小さじ1/2 + コンソメ少々
    • 「甘くない揚げパン」として、お酒のおつまみや軽食に最適です。

まぶし方の極意「ポリ袋シャカシャカ」

粉をまぶす時は、バットに広げて転がすよりも、「ポリ袋」を使うのが正解です。

  1. 丈夫なポリ袋に調合した粉を入れます。
  2. 揚げたての熱いパンを入れます(火傷に注意)。
  3. 袋の口を閉じて空気を含ませ、上下にシャカシャカと振ります。
    • メリット:パンの余熱と蒸気で袋の中が少し湿り、砂糖がきれいに溶けてパンに定着します。手も汚れず、粉も無駄になりません。

なぜ給食に揚げパン?意外と知らない発祥と歴史

私たちは当たり前のように揚げパンを食べてきましたが、一体いつ、どこで、どのような理由で誕生したのでしょうか?

その歴史を紐解くと、戦後の食糧難、インフルエンザの猛威、そして子供たちを想う調理員さんの「深い愛情」が交錯する、感動的なドラマが見えてきます。

発祥は昭和27年の東京!子供たちへの愛情から生まれた物語

揚げパンの誕生は、今から70年以上前の昭和27年(1952年)に遡ります。発祥の地は、東京都大田区立嶺町(みねまち)小学校です。

時代背景:硬くなるパンと欠席児童

当時は戦後復興の只中。学校給食は始まっていたものの、現在のようにおいしいパンばかりではありませんでした。当時のコッペパンは、時間が経つと水分が抜け、すぐにカチカチに硬く、パサパサになってしまうのが常でした。

さらに、この年の冬、嶺町小学校ではインフルエンザ(当時は「流感」と呼ばれていました)が大流行し、多くの児童が学校を欠席していました。

当時の給食事情として、欠席した児童の分は、近所の子供たちが放課後に届けるのが一般的でした。しかし、ただでさえ硬くなりやすいパンが、夕方まで放置されればさらに硬くなり、病床の子供たちにとっては喉を通りにくい、味気ないものになってしまいます。

調理師・篠原常吉氏のアイデア

「休んでいる子供たちに、栄養をつけて早く元気になってほしい。でも、この硬いパンではかわいそうだ……」

そう悩んでいたのが、同校の調理師であった篠原常吉(しのはら つねきち)さんです。彼はもともと西洋料理のシェフとしての経験を持っていました。

篠原さんは、栄養士や学校医、調理場の仲間たちと知恵を出し合いました。

「パンを油で揚げてみてはどうだろうか?」

パンを揚げれば、高温殺菌ができると同時に、乾燥して硬くなったパンが油を含んで柔らかくなり、カロリー(エネルギー)も補給できます。さらに、当時貴重品だった砂糖をまぶせば、子供たちが喜んで食べてくれるはずだ——。

誕生した「揚げパン」の奇跡

早速、調理場でコッペパンを揚げ、砂糖をまぶしてみました。そして、病気の子供たちが手で持ってもベタつかないよう、丁寧にわら半紙で包んで家庭へ届けたのです。

この試みは大成功でした。受け取った子供たちは、その甘くて香ばしい味わいに感動し、ペロリと平らげたといいます。

「学校に行けば、あの美味しいパンが食べられる!」

病気が治った子供たち学校に戻り、その美味しさを口々に伝えたことで、揚げパンの噂は瞬く間に広がりました。その後、東京都の学校給食コンクールで優勝したことをきっかけに、レシピが全国の学校給食へと伝播していったのです。

つまり、揚げパンとは単なる創作料理ではなく、「病気の子供たちへの優しさ」と「食材を無駄にしない工夫」から生まれた、愛の発明品だったのです。

地域によって違う?「揚げパン」の味付け分布図

東京・大田区で生まれた揚げパンは全国へ広がりましたが、その過程で地域ごとの独自進化を遂げました。実は、私たちが「当たり前」だと思っている揚げパンの常識は、他の地域では通じないかもしれません。

「きな粉 vs ココア」の地域差

  • 関東地方(東京・神奈川・埼玉・千葉):発祥の地である関東では、揚げパンは給食の「王様」。きな粉、砂糖、ココアの3種類がローテーションで出ることが多く、特にココア揚げパンの知名度が非常に高いのが特徴です。
  • 近畿地方(大阪・兵庫・京都):きな粉味が主流です。ココア味の出現率は関東に比べると低く、「揚げパンといえばきな粉一択」という認識の層も多いようです。
  • 九州・沖縄地方:沖縄などでは、特産の黒糖を使ったコクのある揚げパンが登場することも。また、きな粉に黒糖を混ぜたバージョンも存在します。

「揚げパン空白地帯」の謎

驚くべきことに、日本には「給食で揚げパンを食べた記憶がない」という地域が存在します。その代表格が愛知県名古屋市です。

  • 名古屋市の事情:名古屋市の公立小学校では、基本的に揚げパンが給食に出ません。その理由は大きく2つあります。
    1. 調理場の設備と手間:名古屋市は各校調理(自校式)が基本ですが、限られた時間と設備の中で、全校生徒分のパンを揚げて粉をまぶす作業は負担が大きすぎるため、メニューに組み込まれていないのです。
    2. 栄養基準の厳格さ:市独自の基準で「1食あたりの脂肪エネルギー比率を40%未満にする」などのルールがあり、油を吸う揚げパンはこの基準をクリアするのが難しいため敬遠されています。

このように、揚げパンの思い出は、出身地によって「大好物」から「幻のメニュー」、あるいは「知らない」まで、大きく異なるのです。

現代の給食事情「揚げパンは絶滅危惧種?それとも現役?」

かつて給食の人気No.1だった揚げパンですが、令和の現代においては、その立ち位置が大きく変わりつつあります。

現代給食における「逆風」

  1. カロリー・脂質制限の壁:文部科学省の学校給食摂取基準では、脂質の割合を適正に保つことが求められています。コッペパン自体に炭水化物があり、それを油で揚げて砂糖をまぶす揚げパンは、現代の栄養学的観点からは「高カロリー・高脂質・高糖質」の三重苦。頻繁にメニューに出すことが難しくなっています。
  2. 製パン業者の減少:給食用のパンを製造する地元のパン屋さんが、少子化による需要減、原材料費の高騰、配送の手間(人手不足)などを理由に相次いで廃業・撤退しています。福井市や三重県の一部などでは、パン給食自体が一時停止になったり、回数が減ったりしています。

それでも守られる「お楽しみ」の座

しかし、そんな逆風の中でも、揚げパンの人気は衰えていません。Z世代や現役小学生を対象にした「好きな給食ランキング」では、カレーライスやフルーツポンチを抑えて、依然として「揚げパン」が堂々の第1位を獲得しています。

栄養教諭や調理員たちは、揚げパンを出す日は他のおかずをサラダやあっさりしたスープにして総カロリーを調整したり、リクエスト給食などの特別なイベントの日に限定して提供するなど、工夫を凝らしてこの伝統を守り続けています。

かつての「余りパンの再利用」から始まった揚げパンは、今や「特別な日にしか食べられないご馳走」へと、その価値を高めているのです。


今すぐ食べたい!大人のための「絶品揚げパン」専門店・ベーカリー

「自分で作るのは面倒、でも今すぐ最高に美味しい揚げパンが食べたい!」

そんな方のために、東京・関東を中心とした「わざわざ行く価値のある」揚げパンの名店と、全国からお取り寄せできる絶品冷凍揚げパンを厳選して紹介します。

【東京・関東】行列ができる揚げパンの名店3選

かつては学校の中でしか食べられなかった揚げパンですが、今は専門店が登場し、大人のためのスイーツとして進化を遂げています。

【原宿】COCO-agepan Harajuku(ココアゲパン)

原宿のキャットストリートにある、揚げパンブームを牽引する名店です。

  • 特徴:最大の特徴は「100%ココナッツオイル」で揚げていること。油切れが良く、冷めても全く油っぽくならず、ココナッツの甘い香りがほのかに漂います。カロリーを気にする女性層からも圧倒的な支持を得ています。
  • おすすめメニュー
    • 揚げパン(きな粉・ココア・シナモンなど):給食サイズで食べやすく、テイクアウトして原宿散策のお供に最適。
    • 原宿スペシャル:豆乳クリームをたっぷりと挟んだ、ケーキのようなリッチな揚げパン。

【銀座】揚げサンド専門店 Age.3(アゲサン)

福岡の人気フルーツサンド店が手掛ける、新感覚の揚げパン専門店。「揚げパン」を「揚げサンド」へと進化させました。

  • 特徴:食パンをカリッと揚げ、そこに低糖質のホイップクリームやフルーツ、惣菜を溢れんばかりにサンドしています。「映える」見た目と、サクサク・ふわふわ・とろとろの食感の三重奏が楽しめます。
  • おすすめメニュー
    • クレームブリュレ:表面をキャラメリゼしたパリパリ食感が人気。
    • お惣菜系:焼きそばやカルボナーラを挟んだ、ランチにもなるボリューム満点のメニューも。

【大田区】ブーランジェリーミモレット「蒲田あげぱん」

揚げパン発祥の地・大田区のプライドを背負う人気ベーカリー。

  • 特徴:地元・大田区発祥の歴史をリスペクトし、独自開発された「蒲田あげぱん」が名物です。昔ながらの製法を守りつつ、パン生地の発酵や揚げ油にこだわり抜いた、パン屋さんが作る「本気」の揚げパンです。
  • 魅力:大田区の学校給食の歴史を感じながら食べる味は格別。地元の人々に愛され続ける、地域密着型の名品です。

番外編:【関西】あげパン屋 るん

関西エリアで揚げパンブームを牽引する兵庫・大阪のチェーン店。

  • 特徴:「給食のおじさん」監修というキャッチコピーのもと、懐かしさと新しさを融合。特に大阪のアメリカ村や兵庫の店舗では行列ができるほどの人気です。

お取り寄せも可能?冷凍揚げパンの人気商品

近くに専門店がない場合や、遠方の家族へ懐かしい味を贈りたい場合は、「冷凍揚げパン」のお取り寄せがおすすめです。技術の進歩により、解凍しても揚げたての食感が楽しめる商品が増えています。

気仙沼パン工房 紅梅(宮城県)

お笑い芸人のサンドウィッチマンが「世界一美味しい」と絶賛し、テレビ番組『帰れマンデー』などで紹介されたことで全国的に有名になった伝説の揚げパンです。

  • 特徴:コッペパンの中にこしあんが入ったタイプ。揚げパンでありながらあんパンでもある、満足感の高い一品です。
  • 美味しさの秘密:冷凍で届きますが、自然解凍するだけで驚くほどパン生地がふわふわ、もっちりしています。油っぽさが全くなく、何個でも食べられると評判です。
  • 食べ方:自然解凍後、レンジで20〜30秒温めると、中のあんこがトロッとして絶品です。

2. 学校給食パンメーカーの直販

楽天などのECサイトでは、実際に学校給食へパンを卸しているメーカーが製造した冷凍揚げパンセットも販売されています。「あの頃の味」そのものを自宅で楽しむことができます。


よくある質問(FAQ)

最後に、揚げパンに関する素朴な疑問や、より美味しく食べるための裏技、栄養面での工夫についてお答えします。

揚げパンのカロリーはどれくらい?少しでもヘルシーに食べるには?

カロリーの目安

一般的な給食サイズの揚げパン(約60〜80gのパン使用)のカロリーは、約350〜450kcalと言われています。

  • コッペパン(炭水化物)
  • 揚げ油(脂質)
  • 砂糖(糖質)この「糖質×脂質」の組み合わせは、脳が「美味しい」と感じる最強のコンビネーションである一方、カロリーは高めです。おにぎり約2〜2.5個分に相当します。

ヘルシー裏技:「揚げない揚げパン」

カロリーが気になる方や、大量の油を使うのが面倒な方には、トースターを使った「揚げない」レシピがおすすめです。

【揚げない揚げパンの作り方】

  1. 塗る:コッペパンや食パンの表面に、ハケで植物油(または溶かしバター)を薄く塗ります。
    • ポイント:油を塗ることで、焼いた時に温度が上がり、揚げたようなカリッとした食感になります。スプレータイプのオリーブオイルなども便利です。
  2. 焼く:トースターで2〜3分、こんがりときつね色になるまで焼きます。
  3. まぶす:焼き上がったらすぐに、きな粉と砂糖を入れたポリ袋に入れて振ります。
    • 効果:油で揚げる場合に比べて吸油率を大幅にカットでき、カロリーを抑えつつサクサク感を楽しめます。

時間が経ってしなしなになった揚げパンを復活させる方法は?

スーパーやパン屋で買ってきた揚げパン、あるいは作ってから時間が経った揚げパンは、油が回ってベチャッとしてしまいがちです。これを「揚げたて」の状態に戻す魔法のテクニックがあります。

魔法の復活術:「水スプレー+アルミホイル」

  1. ホイルの準備:アルミホイルを一度くしゃくしゃにしてから広げ、トースターの網に乗せます。
    • 理由:シワの凹凸によりパンとホイルの接地面積が減り、余分な油が下に落ちやすくなります。
  2. 水分補給:揚げパンの表面に、霧吹きで軽く水をかけます(1〜2プッシュ)。
    • 科学的理由:これが最も重要です。パンに含まれた水分が加熱によって蒸発する際、衣(パンの表面)の中に微細な空洞を作り、サクサク感を復活させます。
  3. リベイク:トースターで1〜2分焼きます。
    • 注意:砂糖がついている場合、非常に焦げやすいので目を離さないでください。焦げそうな場合は、上からさらにアルミホイルを被せてください。

このひと手間で、驚くほどカリカリ、中はフワフワの食感が蘇ります。カレーパンやコロッケなどの惣菜パンにも使える万能テクニックです。


おわりに

本記事では、懐かしの「給食の揚げパン」について、再現レシピから歴史、最新の専門店情報までを徹底的に解説しました。

  • レシピ:食パンを乾燥させ、180℃〜190℃の高温でサッと揚げるのがコツ。味付けには「塩」をひとつまみ加えてプロの味に。
  • 歴史:昭和27年、病気の子供たちを救いたいという調理員さんの「愛」から生まれた、心温まるストーリーがありました。
  • 現在:給食からは減りつつあるものの、専門店や冷凍お取り寄せなど、新しい形で愛され続けています。

揚げパンは、単なる食べ物以上の存在です。一口食べれば、あの日教室で笑い合った友人たちの顔や、チャイムの音、夕暮れの校庭が鮮やかに蘇ります。

今度の休日は、ぜひご自宅で揚げパンを作ってみてください。キッチンに広がる甘く香ばしい匂いは、あなたとご家族を、幸せな記憶の旅へと連れて行ってくれるはずです。

参考

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-偏愛が気づかせる、私たちの見えていなかった世界-

なぜだか目が離せない。
偏った愛とその持ち主は、不思議な引力を持つものです。
“偏”に対して真っ直ぐに、“愛”を注ぐからこそ持ち得た独自の眼差し。
そんな偏愛者の主観に満ちたピントから覗かれる世界には、
ウィットに富んだ思いがけない驚きが広がります。
なんだかわからず面白い。「そういうことか」とピンとくる。

偏愛のミカタ PinTo Times