季節の変わり目はいつから?日付の目安と体調管理・衣替えの時期を解説
日々の暮らしの中で、ふと吹き抜ける風の冷たさにハッとしたり、照りつける日差しの強さに思わず汗を拭ったり。そんなふとした瞬間に、「ああ、季節が変わったな」と実感することってありますよね。でも、「じゃあ具体的にいつから季節が変わったの?」と聞かれると、はっきりと答えるのは意外と難しいものです。
この記事では、気象庁の基準や天文学的な太陽の動き、そして昔から私たちの生活に根付いてきた「暦(二十四節気や土用)」など、いろいろな視点から「季節の変わり目はいつからなのか」という疑問を紐解いていきます。さらに、悩みがちな「衣替えのタイミング」や、寒暖差による「体調不良(自律神経の乱れなど)」を防ぐための対策についてもわかりやすく解説します。
季節の移り変わりをちょっと深く知ることで、毎日の健康管理や快適な暮らしのヒントが見つかるはずですよ。
- 1. 季節の変わり目は「いつから」?実は明確な日付の定義はない
- 1.1. 気象学から見た季節の区切り(3・6・9・12月)
- 1.2. 天文学から見た季節の区切り(春分・夏至・秋分・冬至)
- 1.3. 体感的な「季節の変わり目」は気温差が目安
- 2. カレンダー・旧暦(二十四節気)で見る季節の変わり目の日付
- 2.1. 季節の始まりを告げる「四立」(立春・立夏・立秋・立冬)
- 2.2. 季節の変わり目を表す「土用」とは?いつからいつまで?
- 3. 季節の変わり目の生活の目安と注意点
- 3.1. 衣替えは「最高気温・最低気温」を基準にいつから始める?
- 3.2. 衣替えを成功させ、衣類を長持ちさせるための実践的なポイント
- 4. 季節の変わり目に体調不良(だるさ・風邪)になりやすい理由
- 5. 寒暖差や自律神経の乱れを防ぐ!おすすめの対策方法
- 5.1. 自律神経を整える食事と特定の栄養素の摂取
- 5.2. リズムを整える生活習慣の徹底
- 6. 季節の変わり目の時期を知って健やかに過ごそう
- 7. 参考
季節の変わり目は「いつから」?実は明確な日付の定義はない

実のところ、「季節の変わり目」には、すべてに共通するたった一つの明確な日付はありません。なぜなら、天気を見るのか、カレンダーを見るのか、あるいは私たちの体感なのかによって、基準が変わってくるからです。ここでは、私たちの生活に関わりの深い3つの視点から、季節の区切りを見てみましょう。
気象学から見た季節の区切り(3・6・9・12月)
気象庁などの気象学では、季節を月単位でスパッと区切っています。具体的には、3月、6月、9月、12月の1日が季節の始まりです。
- 春:3月~5月
- 夏:6月~8月
- 秋:9月~11月
- 冬:12月~2月
これならとても分かりやすいですよね。ただ、現実の天気は月をまたいで少しずつ変わっていくので、9月に入っても残暑が厳しかったり、3月なのに雪が降ったりと、実際の体感とはズレることも少なくありません。
天文学から見た季節の区切り(春分・夏至・秋分・冬至)
天文学では、太陽の位置を基準にしています。春分、夏至、秋分、冬至という言葉を聞いたことがあると思います。これらは昼と夜の長さや、太陽の高さで季節を分けています。
- 春分(3月21日頃):昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
- 夏至(6月21日頃):一年で最も昼の時間が長い日。
- 秋分(9月23日頃):再び昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
- 冬至(12月22日頃):一年で最も昼の時間が短い日。
ただ、太陽のエネルギーが地球を暖めるまでには少し時間がかかるため、一番日が長い夏至(6月下旬)よりも8月の方が暑く、一番日が短い冬至(12月下旬)よりも1〜2月の方が寒くなります。このタイムラグが、季節感を少し複雑にしている理由の一つです。
体感的な「季節の変わり目」は気温差が目安
色々な定義がありますが、私たちが日常生活で一番頼りにしているのは、毎日の「気温」ではないでしょうか。
人間の体は、カレンダーではなく気温の変化で「季節が変わった」と感じます。たとえば、最高気温が25度を下回る日が増えてきたら秋の気配を感じますし、朝晩の冷え込みが強くなってくると冬の訪れを感じますよね。住んでいる地域やその年の気候によっても変わるので、天気予報で気温をチェックして、自分の体感と合わせるのが一番確実な方法です。
カレンダー・旧暦(二十四節気)で見る季節の変わり目の日付

普段私たちが使っているカレンダーにも、「立春」や「土用」といった言葉が書かれていることがありますよね。これは昔から農業や行事の目安として使われてきた「二十四節気」や「雑節」と呼ばれるものです。
季節の始まりを告げる「四立」(立春・立夏・立秋・立冬)
二十四節気の中でも、季節の始まりを告げる「立春・立夏・立秋・立冬」をまとめて「四立(しりゅう)」と呼びます。暦の上では、これらの日がそれぞれの季節のスタートになります。
| 節気名 | 季節の始まり | 太陽黄経 | 2026年(令和8年)の入り日時 | 2027年(令和9年)の入り日時 |
| 立春(りっしゅん) | 春の始まり | 315度 | 2月4日 5時02分 | 2月4日 10時46分 |
| 立夏(りっか) | 夏の始まり | 45度 | 5月5日 20時49分 | 5月6日 2時25分 |
| 立秋(りっしゅう) | 秋の始まり | 135度 | 8月7日 20時43分 | 8月8日 2時27分 |
| 立冬(りっとう) | 冬の始まり | 225度 | 11月7日 18時52分 | 11月8日 0時39分 |
表を見ると、「春の始まり」である立春は2月上旬。一年で一番寒い時期なのに春?と不思議に思いますよね。でも、昔の人は「この寒さのピークを越えれば、あとは少しずつ暖かくなっていく」という希望を込めて、梅のほころびなどの自然の小さな変化を見つけ、春の始まりとしたのです。自然に寄り添った素敵な考え方ですよね。
季節の変わり目を表す「土用」とは?いつからいつまで?
「土用の丑の日」でおなじみの「土用」も、実は季節の変わり目を表す言葉です。夏だけのイメージがあるかもしれませんが、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの前に、年4回(春、夏、秋、冬)あります。期間は約18日間です。
| 土用の種類 | 対応する季節の変わり目 | 太陽黄経 | 2026年(令和8年)の入り日時 | 2027年(令和9年)の入り日時 |
| 冬の土用 | 冬から春へ(立春前) | 297度 | 1月17日 12時03分 | 1月17日 17時46分 |
| 春の土用 | 春から夏へ(立夏前) | 27度 | 4月17日 9時01分 | 4月17日 14時36分 |
| 夏の土用 | 夏から秋へ(立秋前) | 117度 | 7月20日 0時48分 | 7月20日 6時37分 |
| 秋の土用 | 秋から冬へ(立冬前) | 207度 | 10月20日 18時13分 | 10月21日 0時10分 |
特に立秋前の「夏土用」は一番暑さが厳しい時期。江戸時代に平賀源内がうなぎ屋さんにアドバイスしたのをきっかけに、うなぎを食べて夏を乗り切る風習が広まりました。昔の人も、気候が不安定になる季節の変わり目は体調を崩しやすいから、無理をせず栄養をとろう、と注意を促していたのですね。
季節の変わり目の生活の目安と注意点

ここからは、日々の生活に直結する「衣替えの目安」と「健康管理」について見ていきましょう。
衣替えは「最高気温・最低気温」を基準にいつから始める?
衣替えは「〇月になったから」と決めるのではなく、天気予報の「最高気温」を基準にするのがおすすめです。お住まいの地域に合わせて、以下の目安を参考にしてみてくださいね。
| 移行する季節 | 目安となる最高気温 | 推奨される服装・コーディネートのポイント |
| 春服へ | 15℃〜20℃ | 日中は暖かいものの、朝晩は冷える時期です。薄手のパーカーやライトアウターが最適。 |
| 夏服へ | 22℃以上 | 半袖への移行タイミングです。紫外線対策も兼ねた薄手のカーディガンがあると便利。25℃を超えたら半袖のみで快適です。 |
| 秋服へ | 23℃未満〜15℃ | 23℃を下回ると肌寒さを感じ始めます。15℃〜20℃の期間は、シャツやカーディガンなどの重ね着で体温調整を。 |
| 冬服へ | 15℃以下 | 本格的な冬服の出番です。厚手のアウター、コート、ウールニットなど防寒具の準備を。 |
衣替えを成功させ、衣類を長持ちさせるための実践的なポイント
気温が20℃〜25℃の時期は、朝晩と日中の気温差が大きく、一番服装に悩みますよね。そんな時は、脱ぎ着しやすい長袖シャツやカーディガンなどの重ね着スタイルが重宝します。
また、衣替えは週末の1日で一気に終わらせようとせず、2〜3週間の移行期間を設けて少しずつ入れ替えると、急な寒暖差にも焦らず対応できます。しまう前には、目立った汚れがなくても必ず洗濯をして(しまい洗い)、湿気の少ないよく晴れた日に片付けるのも、お気に入りの服を長持ちさせる秘訣です。
季節の変わり目に体調不良(だるさ・風邪)になりやすい理由

季節の変わり目になると、体がだるい、風邪を引きやすい、頭が痛いといった不調を感じる人が増えます。これは、急激な寒暖差による「自律神経の乱れ(寒暖差疲労)」が大きな原因です。
私たちの体は、気温が変わっても体温を一定に保とうとして、自律神経が24時間休まず働いています。しかし、前日より5度以上気温が下がったり、1日の寒暖差が10度以上あったりすると、体温を保つために自律神経が過剰に働き、すっかり疲れ切ってしまうのです。
その結果、自律神経のバランスが崩れ、だるさや頭痛などの不調が現れやすくなります。さらに免疫力も一時的に下がってしまうため、風邪も引きやすくなってしまうというわけです。
寒暖差や自律神経の乱れを防ぐ!おすすめの対策方法

季節の変わり目を元気に乗り切るためには、疲れてしまった自律神経を優しくケアしてあげることが大切です。
自律神経を整える食事と特定の栄養素の摂取
毎日の食事で、自律神経をサポートする栄養素を意識してみましょう。
- GABA(ギャバ): リラックス効果があります。トマトや玄米、カカオなどに含まれます。
- トリプトファン: 幸せホルモンの材料になり、良い睡眠にも繋がります。乳製品、納豆などの大豆製品、バナナがおすすめです。
- たんぱく質・ビタミンB6: カツオやマグロ、鶏むね肉など。
- ビタミンC: ストレスに対抗する時に消費されやすいので、ブロッコリーや柑橘類でしっかり補給を。
- 食物繊維: 腸内環境を整えることは自律神経の安定に繋がります。さつまいもやきのこ類がぴったりです。
リズムを整える生活習慣の徹底
日々の習慣を少し意識するだけでも、体はずっと楽になりますよ。
- 質の高い睡眠と朝日: しっかり眠り、朝起きたら太陽の光を浴びて体内時計をリセットしましょう。
- 適度な運動: ウォーキングなどの軽い運動で血流を良くすると、自律神経が整いやすくなります。
- ぬるめのお湯に浸かる: シャワーだけで済ませず、38℃〜40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かると、リラックスできて体温調節の機能も鍛えられます。
夏土用のうなぎや、疲労回復のしじみなど、昔ながらの行事食を楽しむのも良い気分転換になりますね。
季節の変わり目の時期を知って健やかに過ごそう

季節の変わり目には色々な目安がありますが、私たちが実生活で一番頼りにすべきなのは「毎日の気温の推移と寒暖差」という自分の体感です。
カレンダーの日にちに縛られすぎず、天気予報を上手に活用して、少しずつ衣替えを進めてみてください。そして、重ね着で上手に体温調節をしながら、バランスの良い食事と睡眠、ゆったりとした入浴で、頑張っている自律神経をケアしてあげましょう。
四季の移ろいを肌で感じながら、季節の変化を楽しみつつ、毎日を健やかに過ごしていきたいですね。
参考
- 日本の天候の概説 - 気象庁
- 令和 8年(2026)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室
- 令和 9年(2027)暦要項 二十四節気および雑節 - 国立天文台暦計算室
- 夏土用 | 行事食年鑑
- 衣替えはいつする?時期の目安を春夏秋冬で紹介!衣替えの手順や収納のコツも伝授 - Shoplist
- 【2025年最新】衣替えはいつ?気温で変わるタイミングとスムーズに進めるコツ
- [コラム]2025年最新|衣替えのタイミングと地域別の気温目安・寒暖差対策
- 【2025年】衣替えはいつする?春夏秋冬の目安やスーツの衣替えについて解説 | USAGI MAGAZINE|ウサギオンライン公式通販サイト
- 2025年秋最新!秋の衣替えはいつから?目安は「18℃」!衣替え期のお洗濯・収納のコツ - Lidea
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